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Archive for the ‘Works’ Category

モノクロ写真のトーン編集

 ちょっと前のフィルムスキャナーから取り込んだ素材を見ていたのですが
これがもう苦しいんですねえ・・・1999年当時からのものがあるのですが当時はディスクの容量もなく,知識もない!ということなので8bitでさらにむちゃくちゃな編集をしたファイルをjpgで保存してあります.
 いまなら潤沢なディスク容量とマシンパワーをつかって,高品質のファイルを残せていたのに・・・悲しい限りです.とりあえず備忘録的に手順を記録しておきます
(1)スキャニングの時点で可能な限り12bit & 高解像度で取り込んでおく
(2)保存時はjpgの圧縮ノイズが出ないように可能ならPSD形式で!だめならJPGの最低圧縮率でスキャニング状態のまま保存しておく
(3)トーンは12bitモードで編集すること.基本はシャドーのトーンとハイライトのトーンが潰れないことに注意しながら,でもその主題がもっとも綺麗に見える部分のトーンをいかにして出すか?ということをメインにすること.
(4)トーンカーブ&レベル補正を上手く使うこと.ハイライトだしやシャドーを決めていくときにもレベル補正は結構使える
(5)ウォームトーンにするためには,8bitモードに戻してから,一枚レイヤーを作成し,そのレイヤーをR150,G60,B0の茶色で塗りつぶし,ソフトライト(不透明度18%程度)で重ね合わせる.レイヤーの色を変えることで様々なカラーを表現可能

(さらに…)

デジタル写真のモノクロ化

 最近,デジタル写真をモノクロ化して素材に使うことも多いんだけれどOSXになってから昔使っていたplug-inが全部使えなくなって,結構苦労しています.それに就職してからどっぷりフォトショップにのめり込む時間も無くなっているので,すっかりスキルが停滞しているんですね.でも今回,必要になっていろいろと調べながらやったなかで良かったものを自分用に掲載しておきます.
■モノクロ化
 ポイントは,RGBのうちBチャンネルにノイズが乗りやすいので,それを回避することと,Rチャンネルだけは階調が不足すること,なのでRチャンネルと,Gチャンネルだけをうまく合成して,階調を保存したまま,モノクロ化することにあります.今回は人の顔なので,とくに肌の階調やディティールが重要です
(1)まずベースとなる写真の階調をある程度調整しておく
(2)メニュー>イメージ>演算を選択
(3)演算のダイアロクがでるので,選択する対象となるレイヤーを選択する.
   結合という選択肢は,そのファイルの全てのレイヤーを合成したものです.
(3)第1元画像ではチャンネルのRを選択(今回の場合)
(4)第2元画像ではチャンネルのGを選択(これも今回の場合)
(5)で,描画モードで重なりを選択します.これは好みで確認するしかないですね.
   人の顔とかならソフトライトやスクリーンなどでしょうか?
   今回はいちばん階調の綺麗だったソフトライトを選択
(6)生成で新規チャンネルを選択すると,あたらしくチャンネルが作成されています
(7)これをレイヤーにペーストすれば合成されたチャンネルの画像レイヤーができあがります.
■応用編
 ここで,途中で気がついたのですが白成分を引っこ抜くEliminateWhite効果も作れることがわかりました(笑)
(1)透明のレイヤーを作成して,そこから選択範囲の読み込みをおこないます.この時に読み込み時に合成されたチャンネルを選択範囲をとして読み込みます.それを反転して塗りつぶせば白成分がなくなった画像になります.
まぁチャンネル画面でRGBを選択して,下の○ボタンで選択範囲として読み込んで,それを元画像から消去!って方法もあるのですが,人物のモノクロについていえば,チャンネルを合成して綺麗にした上で,合成チャンネルから選択範囲を作った方が綺麗な感じがします
まぁとりあえず防備録的に書いておくことにします
あんまり使ったこと無かったけれど
<画像操作>と<演算>コマンドは使える!っておもいました(笑)
おそいって!

AGFA PHOTO 破産!

Yahoo!ニュース – 共同通信 – フィルムの独アグフア破産 デジカメに押され不振に
 来るべき時がどんどんと近づいてきている.そんな気がしてしまうのです.
アグファの件がどう転ぶかわからないですが,似たようなケースが去年ありました
 2004年の8月にイギリスのイルフォードの工場がヤバイらしいというニュースはモノクロ写真家の間でかなり話題にのぼりました
元記事:manchester business “Fears for 700 jobs as Ilford faces closure”
 イルフォードといえばモノクロフィルム,モノクロペーパーともに多くの写真家に支持されてきた老舗中の老舗です.創業は1897年です.イルフォードの事業は主に,イギリスのモバーレイ工場(740名規模)と,スイスに本拠があるデジタルインクジェット関連事業によって成り立っているようですが,その後を調べてみると2004年の9月にイルフォードのイギリス部門は管財人がたてられ,一度,事実上の破産をしていたようです.
元記事:イルフォード社 プレスリリース 
 ただデジタルインクジェット中心のスイスの事業は比較的業績が良く,この措置の影響を受けることなく事業は継続されるということでした.これは当然でしょう.しかし,気になるのはモノクロ写真関連製品です.
 この管財人のコメントを読むと,基本的にはスイスのインクジェットビジネスに資源を集中するためにこの管財人は任命されたらしく,イギリスのモノクロ感材事業は,売却というのが基本的な方針のようです.もともとイルフォードの感材はプロ市場でも一般市場でも評価は高く,強みをもっていることは明らかなので,清算を前提にしていないようです.
 イギリスの工場は375名に縮小される一方で,管財人はイルフォードの取引先に取引継続を求め,どうやらモノクロ感材についても,このまま供給が続けられるという見通しが書いてありました.とりあえずですが一安心です・・・
実際にイルフォード製品は値上げされながらも市場に供給されているようですね
 すぐに従業員をレイオフ(一時解雇)する米国の会社とちがって,イギリスの会社は解雇などはぎりぎりまでしないのかもしれません.実際,8月にイギリスの工場がヤバイというニュースの時には,創業以来始めての解雇になるかもしれないという事でした.
 ぎりぎりまで解雇をしないというのは企業努力の点から言えばすばらしいことなのでしょうが,危機的な状況でそれができないとなれば,会社毎サヨウナラになってしまいます.清算するしかないという自体になる前に,管財人によってリストラが決行されたというのは,従業員には申し訳ないのですが,世界中のイルフォード愛用者にとっては不幸中の幸いでしょう.
この記事には
 1997年に8500万ポンドでイルフォードを買った!あるベンチャーキャピタリストは,ずっとこの会社を売りたがっていると出ています.いやぁ,買っちゃうんですねえ・・・もしかしたらスイスのインクジェット部門に注目したんでしょうが,その他の部分がずっと足を引っ張っているんでしょう.でもオーナーなら自分でリストラすればいいのに・・・組合が強すぎて駄目かもしれないですが.
 いずれにせよ,現在は市場にイルフォード製品が供給されていますが,この分だと何時停止になるかわかりません・・・買いだめと言っても化学製品なのでずっと持つわけではないですからね・・・ああ,悲しい気分です.

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