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体脂肪計・体組成計の測定メカニズム

 よく見られる体重計に付いた体脂肪計なのですが、いったいどんなはかり方をしているのかさっぱりわかりませんでした。

 抵抗値をはかっていることは理解できるのだけれど、なぜそれで体脂肪がわかるのか?そして、測定しているのは抵抗値であるにもかかわらず「体脂肪計(体脂肪を測定している)」という名前が付いていたことで私は混乱をしていました。もしかしたら私の予測外のとても高度なことをしているのではないかと(笑)

 これについてタニタの記事がありました。なるほどねえという感じです。

 なぜそんなことを気にしていたのかと言えば、私は普通のヘルスメーターではむちゃくちゃな数字がでるんです。およそですが29-35%になるんですね。でも残念ながらそんなに太っていません。いや体重は重いんですが・・・

 それで気になって、ちょっとお願いして、水中体重測定法でいちど体脂肪率をはかってもらったことがあるんです。ドラム缶のような測定器にもぐって、思いっきり息を吐いて、それであがってまた息を吐いて・・・かなりしんどい測定でした。それで出てきた脂肪率がおよそ17-18%だったんです。まず間違いなくこちらの数字の方が正しいので、

タニタの体脂肪計の数字は私については正しくないという事になります

 タニタの体脂肪計ででてくる脂肪率は「統計的予測値」であって、その人の体脂肪を直接測定したものではありません。抵抗値をはかってみて「身長がこのくらいで、体重がこのくらいで、性別が男で、抵抗がこのくらいの人の統計値はおよそこのくらい」というきわめてシンプルな予測値によって算出されているものでした。

 当初はおよそ70名ほどのサンプルを集めて水中体重測定法で算出した脂肪量を基準にして、10代から60代ぐらいまでの男女と力士などのひとに協力してもらってデータを集めていたようです。まぁ単純に考えると各世代の各性別ごとにサンプルは5名ということですね。これでも誤差は3%だったようなので、いかに日本人のみなさん分散の小さい体格をしているかということだとおもいます・・・

 このようなサンプルデータの詳細を明かしてくれたのはおそらく現在はDXA(骨密度測定装置)で骨・筋肉・脂肪量を正確に測定したデータが1万人程度あるからだとおもいます。やはり各世代性別毎5名じゃちょっと・・・と思うところはユーザーとしてはありますもんね。

 現在は母集団が大きく測定値も正確であるため、「体組成計は正確なんですよ」といっているのですが、これは、標準的な体格の人にとっては誤差が3%から0.5%とかになるからなのでは?正確になったとは言えるんでしょうが、

 私のように、回帰直線(予測値)から大幅にはずれてしまっている人間だと、相変わらず全然あてにならないことは変わりないんですね。

 アスリートモードもあるよという事だったんですが、アスリードモードで測定すると今度は13-14%になって、実際よりも低く出るんです。つまり、DXAを用いて測定したアスリート集団の統計からも私は3%以上の誤差ではずれていると言うことになります(笑)

 面白いのは私の通っているジムのインストラクター(水泳の元全日本クラスです)で、このひとはアスリートモードにすると、一般人モードよりも体脂肪が多く出てきます。もちろん、こうじゃないのかな?と予測はしてたんだですけれど。確信が無かったんですよね。こういう記事を見れば納得です!

今度からは体脂肪計の数字を見てへこむのはよそうと思いました(笑)

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